映画 感想

君の膵臓をたべたいの感想

 

2016年本屋大賞第2位、単行本・文庫累計売上200万部の大ヒットとなった通称「キミスイ」。最初はタイトルが気味悪いなぁという印象しかなく興味も全くありませんでした。ですが、テレビで本屋大賞のニュースをやっている時に店員さんがこの本をものすごく推していたので、本屋さんがこんなにお薦めする本って、どんな内容なんだろう?と俄然興味が湧き、まずは本を購入。続いて映画も…。

 

あらすじは原作に少しつけ足しされていました。母校で高校教師となった主人公の「僕」(小栗旬)が、閉館される事が決まった図書室の本の整理をする所から始まります。そこにはある女の子の面影が今もありました…。

 

12年前。他人に興味がなく、誰とも関わりを持たずに生きる「僕」志賀春樹(北村匠海)はある日病院でクラスメイトの山内咲良(浜辺美波)の「共病文庫」を読んでしまう。それは膵臓病に侵された咲良の闘病日記であった。しかし春樹は他人に興味がない為、咲良の余命が僅かである事を知っても動揺しなかった。そんな春樹を咲良は「普通の日常をくれる人」と位置づけてある頼み事をする。それは「死ぬまでにやりたい事リスト」を一緒に達成して欲しいとの事だった。最初は戸惑い「余命僅かなら僕なんかと居るよりもっと他の人と過ごした方がいい」と提言していた春樹だったが強引な咲良の誘いに乗せられ徐々に心を開いていく。また、咲良の方も他人の中でしか自分の存在を見出せないでいたが、春樹と居る事によって自分が「唯一無二の存在」になれた事に気付き喜ぶ。一緒に過ごすことにより新たな感情が生まれ、それを伝え合おうとする2人に、悲劇が起こる…!

 

ラストはまた現代に戻る。春樹が図書室で整理を続けていると、生前咲良が残したメモが見付かる。そのメッセージをこれからクラスメイトだったガム男(上地雄輔)と結婚式を挙げようとしている咲良の親友恭子さん(北川景子)に伝えに行く…。そこにはなんと書いてあったのか?

 

原作にはなかったので、まさか恭子さんがガム男と結婚するなんて思いませんでしたが…まぁそれはいいとして(笑)まず私は「普通の日常をくれる人」という切り口が斬新だと思いました。病状を知ってしまえば普通を装っているつもりでもやはり無理があるし、そうでなければ何も知らないか…その二択しか普通は考えられませんよね。全て知ったうえで自然に振る舞える…そういう存在って確かに居ない…。そこにスポットを当てて描くというのは面白いなと思いました。それともうひとつ斬新だと思ったのがやはり(あまり書くとネタバレになっちゃいますが)咲良が亡くなるシーンですね。初めて観る方は絶句してしまうのではないでしょうか。このシーンで私が思った事が春樹の心の中のセリフそのままでした。きっと観る人誰もが「そう」思って観ていたと思います。

 

咲良の死後、春樹は共病文庫を読みに咲良の実家へ。そこで初めて春樹は涙を流します。私もまるで自分の思い出が甦って来たかの如く、涙が溢れて来ました。
恋愛に発展するにはあまりに時間が足りなかった2人。せっかく運命的な相手に出会えたのに切な過ぎます。ですが、残された春樹はかけがえのない大きな財産を得たと思います。
映画を見終わる頃にはタイトルの意味も解かりますよ。是非ハンカチを用意して観てみて下さい。

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