映画 感想

真実は分からないが、見終わった後にすがすがしさが残る「ひまわり」の感想

 

映画「ひまわり」を紹介します。
簡単なあらすじは、
輝明は小学校時代の同級生・朋美が海難事故で亡くなったと知り、ほかの同級生らとともに葬儀に出席する。
そこで、朋美と関わりのあった男たちと出会い、彼らと朋美との思い出話を聞く。
そして輝明自身も、朋美との間にあった遠い記憶を思い出すのだった。
というものです。

 

輝明は朋美に小学校時代、ほのかな恋心を抱いていたようです。でも、それを素直に言えるような年頃でもなく、輝明は朋美にそっけなくしてしまう。
甘酸っぱさいっぱいの場面に、分かる気持ちもあり、はがゆさもありで複雑な思いがしました。
朋美はおとなしく小学生にして大人っぽい雰囲気で、周りにうまく溶け込めていない感じでした。でも本当はみんなと笑いあいたかったんじゃないかな。
そして輝明のことが気になっていたんですね。

 

葬儀の日、輝明はまぼろしのような朋美と会います。そのとき、朋美は輝明にボールをぶつけられてうれしそうでした。
小学生のとき、輝明が朋美にボールをぶつけられなかったのは汚いと思ったからではもちろんないでしょう。
好きだったから、痛い思いをさせたくなかったんじゃないかな。
でも朋美はぶつけられたかった。そうして友達として受け入れてほしかったんだと思う。
輝明が朋美にもらったひまわりの種をきちんとまいていたことがわかって、うれしい気持ちになりました。
満開のひまわりが幻想的で美しく、ふたりのわだかまりが解けた気持ちを表しているようでした。

 

結局、見つかった遺体は朋美のものではなくて、ほっとするようなしないような。
もしかしたらどこかで生きているのかもしれない、とも思わせます。
男たちの話す朋美の姿はとてもミステリアスで、不思議な女性です。
いったいどんな気持ちを抱えていたのか知りたかった。あんなにキレイなのに寂しい雰囲気ですが、雄一にメイクをしてもらって鏡に見入る姿が印象的でした。
なんだか最後にもっとも美しい自分を記憶に刻み付けておこうとするような。
本当は死を予感していたんでしょうか。

 

輝明はこれから前向きに生きていけそうですね。そして他の同級生たちも、朋美のことに思いをめぐらせているうちに色々なことが吹っ切れたかのようでした。
それぞれの心の中に朋美はずっといたし、これからも消えることはないと思います。
いつかは、また輝明と朋美が新しく出会う日があればいいですね。もしそうなったらどんなステキな展開になるんだろうとドキドキします。

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