映画 感想

機械と人間の戦争


未来では、機械(スカイネット)が自我を持ち人間を抹殺しようとし、それに人間が対抗する戦争が起きていた。そして、その戦争を勝利に導く人間(ジョン)が現れる。その人間を抹殺するため機械は、過去に新型のターミネーター(液体金属の性質を持つ殺戮マシーン)を送り込む。それを予期していた人間側も、ジョンを守るために旧型ターミネーター(固体金属の性質を持つマシーン)を過去に送る。ジョンの父親(未来から来た)から未来の戦争の話を聞かされていたジョンの母親(サラ)も息子を守るために敵と戦う。そして、未来の戦争そのものを阻止するために、スカイネットを開発した会社に乗り込む。そこで、過去にサラを殺そうとしたターミネーターの部品を回収する。敵も彼らの目的に気づき、あらゆる手段で彼らの抹殺をしようとする。そして、敵に勝った彼らは部品とジョンを守っていたターミネーターを破壊し、未来を守った。本作品の見所は、3つある。1つ目は、ターミネーター同士の戦闘シーンである。敵は、液体金属の性質を持っているので、銃で撃ってもすぐに再生しジョンを追って行く。ほとんど無表情の顔で何度も何度も立ち上がってくる所は、ゾンビよりも恐怖を感じた。2つ目は、ジョンと味方のターミネーター2つ目は、ジョンと味方のターミネーターとの関係である。ジョンは、ターミネーターに人間を殺さない事や人間の心等を説明する。ターミネーターは、あまり理解が出来ず表情は変わらないが行動に人間臭さが出てくる。そして、最後に自分を破壊する時に人間がなぜ目が痛くもないのに涙が出るのか理解する。このシーンは、見る人により持つ印象が違うと思う。機械が人間の心について理解が出来る時代が来るかもしれないと思う人や、ジョンの悲しみに共感する人もいるだろう。3つ目は、ジョンとターミネーターとの距離感である。ジョンは、父親が母親を守るために亡くなっているので、父親というものがどういうものなのかが分かっていなかった。しかし、ターミネーターが自分を守ってくれたり、話をするにつれジョンは擬似的に父親と錯覚しているのではないかと思うぐらい楽しそうにしているシーンが複数あった。中でも印象的なのは、ターミネーター自身を破壊するようにサラに言ったシーンである。ジョンは、「共に生きよう」や「自分自身の破壊は許さない、これは命令だ」と言い涙を流す。いくら、自分を守ってくれて話をしたからと言って、機械に対して涙を流す人間は少ないだろう。近未来をテーマに作った作品は、テクノロジーの進歩が人類に悪影響を及ぼすというようなマイナスの印象を持たせる作品が多いが、本作品は、単純にマイナスの印象を持たせるのではなく、見た人の印象により様々なことを考えさせられる内容の濃い作品である。

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