映画 感想

「アビス」、未知なる深海での恐怖

 

映画界の巨匠・ジェームズ・キャメロン監督が送るSF映画です。監督自体が過去に原作として書いたものを映画化した作品です。海底油田基地の近海で原子力潜水艦が消息を絶つのですが、 70
その捜索調査へ深海艇は深海を向かっていきます。その海溝とは「アビス」と呼ばれている暗黒の深海です。バット役はエド・ハリが演じています。数人の乗組調査隊員と深海に向け、沈ん  70
でいき海中での捜査活動をしていきます。船内では退屈しのぎで音楽を聞くもの、船内の運動用廊下を何週も走る隊員もいます。コーヒーで一服していたりしていますとそこへ、未知なる
生物体が見え隠れするのです。隊長初め隊員たちも長旅の疲れで船内でのいざこざシーンが展開されたりもします。その中で、たまに見え隠れする未知の生命体に隊員たちは疲れのせいだろ
うと思いこむのですが、徐々に船内でも不安が起こりパニック気味に。そして、消息不明の原潜の核弾頭を回収はするものの、依然として忽然と現れては消える未知の生命体の残象。
不思議な思いにかられ、動揺する隊員にチーム結束を指揮する隊長ですが、不安は治まりを見せずとても船内が窮屈な状態のシーンになっていくのです。そして作品もとうとう中半から
後半にさしかかった時、その未知なる生命体は隊長初め隊員たちの前へ姿を現すのでした。何とも奇怪な未知の生命体であることでしょうか。そして、隊員たちの海底、地の底でこのまま脱出できないのではないかの不安も一気に達していきます。1954年に公開されたジュール・ズェルヌの映画「海底2万マイル」をも彷彿させるかのような箇所もあったように思いました。「海底2万マイル」ではノーティラス号が海底を進んでいましたが「アビス」ではそれを潜水艇が海底を進んでいきます。巨大イカと、未知の生物との違いはありますが、この映画を見ていて共通点があることに気づきました。深海でのSF映画と言う、深海ロマンあふれた作品で、未知の生命体が出現するまでは、ゆっくりと潜水艇での探索調査と、船内の様子が鑑賞できる作品となっており段階を経て、未知との生命体との遭遇と言う展開になっていくストーリーになっております。主演のエド・ハリスをはじめ、女優のメアリー・エリザベス・マストラントニオ、マイケル・ビーン、レオ・バースメタ―等の名優も勢ぞろいしています。1990年のアメリカ映画ですが、視覚効果的な映像が素晴らしいかったです。潜水艇内も当時の映画としては結構シンプルですが、隊員が運動や休息するするスペース的な感覚がわかりやすく映像化されています。そして、魔の海域アビスから隊員たちは生還できるのだろうか。クライマックスシーンでは海底からどのような方法で隊員たちが脱出できるかが見ものとなります。未知との生物体の存在が最初は見え隠れして、実際に出没してくるまでのストーリーもSF的な要素にサスペンス的要素も味方によってはあるかとも、思います。アメリカ映画の巨匠・ジェームス・キャメロン監督の思い出の原作を映画にしてた貴重な作品です。

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