映画 感想

シャーロック・ホームズを観て

 

言わずと知れたミステリー作家、アーサー・コナン・ドイルの作品を映画化したものです。本作品はシリーズの第一弾でホームズと助手のワトソン、かつての敵であるアイリーン・アドラーがオカルト的な儀式と共に行われる連続殺人事件を調査する話となっています。配役はシャーロック・ホームズをロバート・ダウニー・Jr、ジョン・ワトソンをジュード・ロウ、アイリーン・アドラーをレイチェル・マクアダムスが演じています。
この映画のホームズはかなり武闘派です。アクション映画にも分類されるぐらい映画の中で戦っています。そして戦うときには未来の動きを予測するシーンが出てきます。小説内のホームズより少し年上に見えますが、鍛え上げられた肉体で次々と軽やかに攻撃を繰り出していく様は爽快です。さらに実際に変装、女装をしている様も見事であったり、面白かったりしていて観ていて飽きることがありません。会話にもウィットが含まれており、洋画らしい面白さもあります。
一方、ワトソンは小説内のワトソンと年齢が近いように感じます。監督はラッセル・クロウをキャスティングしたかったそうですが、個人的にはジュード・ロウは元軍人で医師としての勇敢さや真面目さ、その一方でギャンブラーとしてはっちゃける二面性を見事に表現していると思います。ダウニーとの掛け合いも、体型や容姿のタイプが異なることもあり、お互いをうまく引き立てているように感じます。ホームズと同居するワトソンは友人でもあり、相棒でもあるためホームズの行動にすぐ巻き込まれてしまいます。本当は嫌なんだろうけどなんだかんだ付き合ってしまい、結果的に一緒に解決に導いていきます。その様は熱い絆を感じると同時に、二人の能力の高さも伺えるため、思わず感心してしまいます。
舞台も見事に再現されており、遠くから全体を撮っているシーンとかなり近い距離で人の目線で撮っているシーン両方を使い分けているため、自分もその映画に入り込んだような気持ちになれ、終始ハラハラドキドキしたまま観ることができます。
製作陣がおよそ10年間、新しいホームズを描くことを考え、生まれたと言われるこの映画は原作のイメージとはかなり異なっているため、原作ファンの中には難色を示す人もいるかもしれません。しかし、ミステリー系が好きな私からすれば、こういうホームズとワトソンで来たか!と驚かされたと同時に、シャーロック・ホームズシリーズに新しい可能性を示し、ミステリー映画に新しい扉を開いてくれた作品となっています。

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